お知らせ

周りの人からいただいているたくさんのもの

人は自分の鏡であり、いろんな人は自分の姿の表れである、と言われる。
いろんな人を通してしか自分の姿を見ることはできない。
私は、誰かの言葉を通して語られる。

そして一方、いろんな出会いの中で、いろんな人の影響を受けて、たくさんのことを学ばせていただいている。
誰かが存在しなかったら、出会わなかったことというのは大きい。

私の場合、自分にとって、あまり好きではない人が、いいことをもたらしてくれることが多い。
だから、自分にとって都合の悪い人の方が学ばせてもらえたり、次のステージに行くステップになったりすることも多い。

その人がいたから、経験させていただいた、ということがあまりにも多い。
いろんな出会いの中で、得意でない人も、何かを学ばせていただいている、と思えば、結構、その人間関係は面白いものになるのかもしれない。
何か言われたときの、反応を工夫してみるとか、その人との関係を楽しんでみるとか。
私など、結構、困った関係を遊びだしたこともあり、友達に、人が悪い・・・、と評されたこともあったけれど、私から言わせれば、ちょっと状況を、身体をちょっと斜めにして、客観視してものを見るという手法でもある。

偉大な作家である、江戸期日本文学の鬼才とも言える井原西鶴は、よくこの手法を用いる。
一つの筋で話を書いておきながら、最後にひょいっと、違う視線を入れて、その筋を客観して見せるような。
ちょっと斜めに身体をずらす感じ。
その感じを、いつ読んでも、ああ、この人天才だなあ・・・と描いている世界の好き嫌いは別にして、その天才に唸らされる。
でも、我ら大阪人には、どこか、この、どこか違う視点から物事を見て、ちょっと笑って見ようというDNAがあるようにも思わされる。

公開:2022/05/18 最終更新:2022/05/18