お知らせ

我らが立山!実に美しくて。

先日所用があり、富山市まで出掛けた。
結構時間があったので、どこに行ったらいいか?と相談したところ、グリーンパーク吉峰がいいということになり、出掛けた。
一度だけキャンプをしに出掛け、帰りに温泉に入ったことは覚えていたが、あまり記憶がない。
お食事もできるということで、それも楽しみに行った。

同じ方面に向かって通勤していたこともあり、馴染みの道もあったはずなのに、その日の立山の美しさったら見たこともないようなものだった。
青く澄み渡った空に、わずかに冠雪が残っていて、絶景で、思わず感嘆の声を上げてしまった。
車を走らせた田園地帯も素敵で、ああ、これならどこに行くこともなく、永遠に県内にいても十分楽しめるなあ、と思わされた。

だいたいにおいて日本という国は美し過ぎる。
ちょっと車を走らせれば、短歌の素材がたくさんある。
自宅や教室の近くを歩いたって、美しいものがたくさんある。

その中でも富山県は美しいのだと思う。
私は人の作ったものも好きだけれど、自然ほど美しいものはないと思う。
山紫水明。
ことのほか初夏の美しさには、息を呑む。

と思ったと同時に、まだまだ見ておくべき風景も知らないこともたくさんあるのだなあ、と思い、これから先の人生の喜びを思う。
先日、一つ年を重ねた。
高岡の御車山祭の行われた5月1日。
小さいころ、テレビで、「日本海味噌」のコマーシャルが流れると、どうしてか涙が出た。
「わたし、なんでかしらんけど、このコマーシャル見たら、なみだでてくるねん。」と5歳くらいの私は母に言っていた。
富山に来ることが決まっていたのだろうか?
今も同じコマーシャルが流れている。
画像は変わってはいるが、富山の素晴らしさは変わっていないのだろう。

大阪市の、ときに光化学注意報が出るような土地で生まれた私が、またなぜに、こんなに自然豊かで、目も洗うほどの美しい流れのある、感嘆するほどの美しい立山のある地方に来ることができたのだろうか?
子どもたちが幼いころ、本当に贅沢な子供時代だと思った。
自然が豊かで、スキーも海水浴も日常の中にあった。
羨ましいことこの上なかった。
それに食文化としても自分が幼いころ祖母が作ってくれたような手作りで経験したものがまだ生活の中にあった。
そしていつの間にか自分もそれを目指しているところがある。

都会的なカフェに立ち寄った後に現れた自然のすばらしさに、ああ、なんと素晴らしいところに住んでいるのかと改めて思い直した一日だった。

公開:2023/05/14 最終更新:2023/05/14