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レモンがあったら、レモン水を作ろう!

この言葉はアメリカでの言葉らしく、レモンは酸っぱい物、つまりはあまりよくないものの喩えであり、レモン水はおいしいものの喩えであるらしい。
要するに、苦労をバネにして、そこから素敵なものを生み出したり、何か素敵な人間になろうというものらしい。

どんなことも二面性がある。
苦労があったから、今の自分がある、といえる人もいれば、あの苦労のおかげで、こんな目に遭わされる・・・、という話にもなるだろう。

最近のいろんなところでの議論ー特に親ガチャ理論には、ちょっと閉口しているかもしれない。
あくまでしれない、である。
なぜなら一部、真実であるから。

でも、かつて先生と話したように、弱い人はある程度まで得だと思う。
それと同じように、環境に恵まれた人はある程度までは得だと思う。

けれど、結構、比類のない出世までしている人というのは、大抵幼少期から青年期に掛けて、どこか、ウソでしょー!?というような苦労をし、そしてその苦労を乗り越えている過去がある人も多い。
まるで、その苦労があったから今の自分があるんです!というように。

マイケル・サンデル教授のおっしゃるような、親がどういう状態であるか?ということがその後の人生を決めるかもしれない。
けれど、幸福度まで決まるかどうかは私にはわからない。

学歴をつけて、社会的責任が大きくなるなら、自分だけの、自分たちだけのしあわせを守るという方が、しあわせとも言えるかもしれない。
何を求めるかによって、大きく変わるだろうに、ただ学歴、職業、だけで、身に着けた方が得・・・、とばかり言えるのかどうか、私の中では結論は出ない。
ただ、教育の現場にいるものとしては、人生の中で、一度は死ぬほど頑張った、というくらいの挑戦はしておいた方が、その後の人生は変わってくると思っている。
それは何も勉強だけでなくても、スポーツでも音楽でも何でもいいと思う。
ただ、私のところに来ている生徒さんは、勉強をしに来られているので、私は、勉強を通して学んでほしいと思っている。
勉強をしたことで、人をバカにするためになら、それは寂しいことである。
だれだって、誰かのお世話になりながら生きているのだから。

でも、自分がしてきた努力は、自分に自信を与えてくれるのは事実である。

公開:2022/07/01 最終更新:2022/07/01