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自分の目の前にいる人との関係性の変化を受け入れるということ

一時期、いや一時期なんてものではなくても、ある人が相当自分にとって重要な人で、それこそなんでも相談しようと思ったり、その人の意見を聞いてから、というくらいにその人の言っていることを尊重している、ということはあるだろう。
そして、ある一定の期間が過ぎると、まるで憑き物が落ちたようにその関係性がウソみたいに終わる。

そんな経験を何度してきたことだろうか?
時にはそれは友人であったり、よく相談していた年配の方だったり、ある種の専門家だったり、立場はいろいろではあるのだけれど、とりあえず何かのよすがにしていたのだろう。

そしてある日、それでいいのかな?と気付く。
そして距離を置いてしばらくすると、その一緒にいた時間がウソみたいに思えてきて、
私、何バカなことしていたんだろう・・・?
と思い始めたりする。

それはその相手を信じ過ぎていた自分をバカらしく思っている場合もある。
でも、もしかしたら、その時期の自分にとっては相当必要な人で、大事な役割をしてくれる人で、でも、自分が成長したから、そう思えてしまうのかもしれない。
その当時の自分にとってはいなくてはならない人だったのだ。
あるいはその人のことを本当はわかっていたのかもしれない。
でも、その時の自分にはいてほしかった人なのかもしれない。

そうそう自分を責めなくてもいいし、合わなくなったことを責める必要もない。
それよりも、その時期に大事な人でいてくれて、助けてくれたことを感謝しておけばいい。
そしてもしできることならその相手のしあわせを願っていれば最高だと思う。

今の自分がお付き合いするための時間はないし、物理的なこととしてだけではなくて精神的にも無理なのかもしれなくても、その一時その人と過ごした時間まで消えることはない。
楽しい時間、しあわせな時間。
思い出をすべて否定することもないし、逆に思い出に縛られて、今の自分を制限することもないと思う。
必要な縁なら必ず元に戻るから。

と言っている私は再会も多い。
あちこち渡り歩いてきたせいもあるだろう。

ただ、日々向上していれば、それまでの人間関係に変化が出てくるのも仕方がないことでもあるだろう。
それを受け入れるのも力である。
強さということにもなるかもしれない。

公開:2023/03/26 最終更新:2023/03/26